私が在籍しているデフ・パペットシアター・ひとみは、ろう者と聴者による人形劇団です。他の芸術団体同様、私たちも全国でのツアー公演は延期、中止を余儀なくされてきました。春先は、劇団員にも不安が募る一方だったため、みんなで集まって透明のマスクを自作する日々だったことを思い出します。
その後、劇団のウェブサイトで過去の作品の様子を動画で公開したところ、初めて劇団の作品に触れる方の反響もあり勇気づけられました。
現在は、対人距離をとりながら稽古などを再開していますが、手話であれば大声でやりとりをしなくても済むのでたいへん便利です。聞こえる者どうしでも手話を使うことがあります。ありがたいことに、公演依頼のお声かけもちらほらといただくようになってきました。感染症拡大防止対策を徹底し、これからも作品を届けていきます。
KYOSEI-KYOSO-REPORT