【読んでみよう 第1回】賢治の書いた戯曲のこと

自宅で楽しむ宮沢賢治の世界

横須賀シニア劇団「よっしゃ!!」では、4月から週二回のリモート・ワークショップが始まっています。
60〜80代のメンバーの皆さんがグループLINEを活用し、試行錯誤しながら、インターネット上での集合が定着してきています。現在、取り組んでいる題材は宮沢賢治の『雨ニモマケズ』。
そこで、今回の紙面では宮沢賢治をキーワードに、ご自宅でも愉しく触れられる本や映像、作品に関連したお料理をご提案します。賢治への理解を様々な角度から深め、心とからだを豊かにして再会の日に備えましょう。

宮澤賢治『ポランの広場』

 

賢治も愛した舞台づくり

宮沢賢治が演劇の戯曲を残していることをご存知でしょうか。賢治は1921年に上京、半年ほど下宿に暮らしていました。その頃に浅草オペラを観たのではないかと云われています。観劇が好きだったからか、帰郷後の12月に農学校の教諭となると、生徒たちと一緒に四つの戯曲を上演しました。その一つである『ポランの広場』は、現代語でも読むことのできる童話『ポラーノの広場』の原型となったものです。

昔ばなしで、音楽の流れる広場が復活したらしいと聞いた主人公たちがその広場を探しに行くと、そこは山猫博士による選挙活動のための酒盛りの場だった、というのが『ポラーノの広場』の一場面。ところが、先に書かれた演劇『ポランの広場』には選挙活動という設定は出てこず、終始楽しげな祭りが続きます。ちなみに賢治がこの童話を書いたのは農学校の退職後。生徒たちとの上演用に、ソフトな内容の劇を仕立てる賢治の心配り。芝居づくりの“現場の事情”が見えるようです。

ポランの広場は桃源郷をイメージしていると言われますが、生徒たちとともに劇を創っていた時間こそ、彼の桃源郷だったのではないでしょうか。声に出して詠むと、“しろつめくさ”の広がる景色が見えてきます。

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