自宅で楽しむ「道成寺」の世界今年度から綾瀬シニア劇団の新プロジェクトリーダーに就任した倉品淳子さんは、劇団山の手事情社の女優であり、劇団の内外でさまざまな方と多様な舞台を創ってこられた演出家でもあります。その倉品さんに、「創作活動の中で大切にされてきた作品は何ですか?」と伺ったところ、返ってきた答えの中でもイチ押しが『道成寺』でした。「安珍」と「清姫」の恋物語。清姫が蛇になり、道成寺の鐘の中に逃げた安珍に迫るシーンは特に有名、お能や歌舞伎、映画の題材としても有名。実際に、和歌山県にあるお寺「道成寺」にちなみ自宅での過ごし方をご提案します。
『道成寺』× 梅
物語の舞台となる「道成寺」は和歌山県日高郡に実在するお寺です。そして、和歌山の名産と言えば「梅」。
日高郡には日本最大級の梅林があり、最高峰ブランドと言われる「南高梅(なんこううめ)」誕生の地でもあります。
平安時代に成立した日本最古の医学書『医心方』には、「梅干し」が薬として登場します。暑い夏に嬉しい抗菌作用、疲労回復などの効果があります。
今回は、生の梅が手に入るこの時期にしか味わえない、フルーティーな「梅味噌」をご紹介しましょう。
レシピ 『梅味噌』
〈材料〉
完熟梅 250g
味噌 100g
みりん 150ml
さとう 大さじ1.5
〈梅の下処理〉
1.梅を水で洗い汚れを落とし、ザルに平らに広げ1時間ほど乾燥させる。
2.竹串などで軸を取る。
〈作り方〉
1.梅、みりん、さとうを鍋に入れフタをし弱火で5分弱火にかける。
2.フタを取り、アクが出たら取りながら煮詰めていく。
焦げ付かないように時々混ぜ、実が柔らかくなってきたら木ベラで潰す。
3.ペースト状になってきたら火を止め、種を取り出すし味噌を加えて混ぜたら完成。
4.ソースやドレッシングなど色々お使いいただけます。
先ずはそのまま野菜につけていただきます!