音楽を通して、広がるつながり
打楽器奏者の若鍋久美子さんとボーカリストの伊神柚子さんを中心に、2023年度から実施している打楽器を中心とした音のワークショップ「音の探検隊」。2026年1月13日、障がい者支援施設ソーレ平塚でワークショップが開催されました。ソーレ平塚は昨年度に続いての訪問。今年度全3回のうち、2回目の開催です。
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開催場所のホールで準備を進めていると、車椅子に乗った参加者の方がやってきました。人懐っこい笑顔のその方は、始まるのをとても楽しみにしているよう。若鍋さんと伊神さんが、「試してみてほしい楽器があったんです」とチューブの先にスーパーボールがついた通称「ヘビバチ」を手渡すと、太鼓にぶつけて音を出します。大きな音が出ると、参加者の方も嬉しそう。続けて、その方の車椅子の後ろに、U字の支柱の真ん中にウィンドチャイムがついた楽器を装着。車椅子で移動するたびに、リリンリリンと良い音が響きました。
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ホールに参加者が集まり始めると、スタッフや施設の職員が「これはどう?」「どっちが好き?」などと話しながら楽器を参加者に手渡します。参加者が手にしたシェイカーのリズムに、ギターやバイオリンも加わり、あちらこちらでセッションが始まりました。

最初は、合唱曲「Believe」に合わせて、歌い、楽器を鳴らします。続けて、ひとりひとりの音を聴きあう時間。バチを手に太鼓を叩く人、iPadで音楽を奏でる人、バンデイロに取り付けられたボール付きのゴムを、腕ではじくようにして音を出す人。みなさんそれぞれのやり方で音を鳴らします。最後は、若鍋さんが布でつくった「たき火」の中に、一人ずつ鈴を投げ入れ、音色を楽しみました。
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参加者の一人、太鼓をリズミカルに鳴らしていた方は毎回ワークショップを楽しみにしているそう。「音楽が大好き!この時間があって感無量です」と声をはずませました。
ゴムバンド付きのバチ、柄をワイヤーで長くしたマレットなどさまざまな演奏の仕方ができるよう工夫された楽器は、若鍋さんが手作りしたもの。「複数回続けてワークショップができているから、この人はこれを鳴らすかな、と想像しながら作っています」と話します。「今回は楽器の使い方を事前に職員さんに説明できたことで、いろんな楽器を手にとってもらえて、ワークの幅が広がったように感じます」と手応えも。
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ソーレ平塚の担当者・島田哲さんは、日頃施設内で過ごすことが多い利用者が季節を感じられるような選曲を若鍋さんたちにリクエストしたと話します。またワークショップを通して、利用者の方の普段とは違う表情が見られると感じているそう。「特に施設に入所している方は個室で、職員との関わりが中心になる。だけどワークショップの場では、隣の人がすることに大笑いしていたり、誰かが音を鳴らしたら自分も鳴らしたり。横のつながりを感じて関係性が広がっているようです」。(島田さん)音を媒介にした新しいつながりが、利用者さん同士の間にも、利用者さんと職員の方の間にも生まれています。
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