幕が上がると、舞台の上にはずらりと並んだ椅子が。オープニングアクト「Thunder Drum」ではダンサーたちが、座ったり立ったり、腕や足を組んだり、とシンプルの動きの連なりで魅せます。続く「2024/1/27」はシニア一人ひとりが考えた、オリジナルの振付を中心に構成された作品。スローな動きに日付を読みあげる朗読の声が重なり、人生経験を重ねてきたシニアだからこそできる表現に、客席からはすすり泣きの声も。5歳から83歳までのメンバーが一緒に踊る「月とうさぎ」では、子どもたちの登場とそれを見守るように踊るシニアの姿に温かい拍手が送られ、オフィスレディをテーマにしたユニークな振付の作品「Move」では、若手ダンサーと共に躍動するシニアの姿に会場全体が惹き込まれました。
プロジェクトリーダー・安藤洋子さんのダンスとギターの生演奏が響き合う「Echo」から、最後は出演者全員が交差し織りなす作品「Largo」へ。74名の出演者が集った公演は、世代を超えたつながりと表現の可能性を感じる時間となりました。