舞台は公演を間近に控えた、とあるシニア劇団の稽古場。看板女優が言い放った「役を降ります」という言葉が波紋を広げ、メンバーが悩んだり、話し合いを行ったり、勇気を出して進言したり、とそれぞれに奮闘する様子が描かれます。シニア劇団をシニア劇団が演じるという設定のため、例えば誰かが立ち上がるたびに「私も付いていきましょうか」と声をあげる人、酔っ払うと発語が曖昧になる人など、演者の人物像を反映しているのだろうかと想像が膨らみました。
2月3日(土)の終演後は、本劇団プロジェクトリーダーの大島寛史さんが、横須賀シニア劇団「よっしゃ!!」プロジェクトリーダー・横田和弘さんとトークを行いました。シニア劇団を率いているからこそ感じる、台本通りには行かないけれど、想像の範囲を超えて芝居が成立していく面白さなどを語り合い、観客の皆さんも終わったばかりの公演に思いを馳せながら真剣に耳を傾けていました。